整枝・剪定の基本(続き)
こんにちは。
前回に続き、今回も整枝・剪定の基本を説明します。
〇直立した枝は、先端の芽ほど早く発芽し、新梢(新しい枝)が勢いよく伸びる。一方、その下部にある芽から発生した新梢は、伸長が抑えられ、横に広がる傾向がある。これを頂部優勢といい、植物全般に当てはまる。
〇頂部にある芽から発生する枝の成長点で、オーキシンというホルモンが作られ、これが下部に移動し、下にある枝の伸長を抑制する。花の栽培などでは、成長過程で、頭(成長点)を切り落とすと、下から側枝が発生してくる。ブルーベリーでは以下の画像のように、枝を折り曲げて、頂部の成長を止め、側枝を発生させる。
〇剪定の切り口は以下の図のとおり。剪定後、長く残った柄(ほぞ:切った後の枝)は出べそと言われ、剪定が下手、或いは超初心者と思われるので、要注意。一般的に、伸ばしたい芽の上で枝を切るが、芽に触れないよう注意し、芽の少し上で切ること。
下図は、杉浦 明編著 果樹栽培の基礎 農山漁村文化協会からの引用。
短いですが、今回はこれで終了します。次回、もう一度前提について触れたいと思います。